10.70 に向けて Presto を更新

この文書は Opera Desktop Team によるPresto update for Opera 10.70(By Haavard) の非公式な邦訳です.誤訳を含んでいる可能性があります.必ず原文を参照してください.バグ報告などのフィードバックは正規の窓口にしてください.

すでに知っているとは思うけどセキュリティフィックスやバグフィックスをした 10.61 が RC2まで出てまして.
その間にも,正式なバージョン番号を決めてはないけど,ひとまず “10.70″ と呼んでるアップグレード版 の開発も進めてまして.

つまり,10.61 正式版のテストをしつつ 10.70 のテストもするという状況なので,ビルド番号を見て混乱してる人もいるかと思う次第で.
現状,一番新しい 10.61 のビルド番号の方が 10.70 のそれよりも大きいけども,これは単に内部の開発システムの都合でそうなってるだけでして,10.61 はセキュリティフィックスや細かなバグ修正をする状態で,あくまでも開発のメインは “10.70″ にあるわけで.

この異常事態から本当のスナップショットに戻ろう.

今回の Presto(Core) の更新といくつかの新機能は,

  • HTML5 の HashChangeEvent イベントへの対応.
  • CSS3 Paged Media モジュールの object-fit と object-position への対応.今のところベンダープレフィックスとして -o- を付ける必要があるが,使うときにはプレフィックスなしのも書いておくことをおすすめする.
  • Selection.selectAllChildren に対応.

といったところ.
それから,SVG の処理を最適化したり,JavaScript のデバッガを改善したりもしてる.

その他に,(CSS セレクタの):visited の挙動を制御するオプションとして, opera:config#VisitedLink|VisitedLinksState を追加した.0 で :visited 無効,1 で 同一ドメインのリンクに対してのみ有効,2 で無条件に有効としてある.

他にもテストして欲しい修正点はいくつもあるので,このビルドから始めましょう.

WARNING: This is a development snapshot: It contains the latest changes, but may also have severe known issues, including crashes and data loss situations. In fact, it may not work at all.

Change log

Desktop/UI

  • メールやパネルから開いたタブに外部から URL を渡すと閉じられてしまうことがあったのを修正.DSK-180617
  • ページを読み込んだときに POSIX API 関連でクラッシュすることがあったのを修正.DSK-300470
  • ウィジェットを最大化出来ないことがあったのを修正.DSK-306032

Core

  • いくつかの再現しがたいクラッシュバグを修正.
  • いくつかの WebStorage 周りのクラッシュバグを修正.
  • Selection.selectAllChildren を実装.CORE-1930
  • CSS3 の object-fit と object-position を実装.CORE-19329
  • EcmaScript のデバッガを改善.CORE-22402
  • SVG の処理をの最適化.CORE-27275
  • HTML5 の HashChangeEvent を実装.CORE-29727
  • IE 互換機能として document.getElementByName が id 属性をも含んでいたのを廃止して区別するように.CORE-8204
  • (Need to add incorrectly issued “Microsoft” object signing certificates to online repository). CORE-12667
  • toDataURL() の色空間の扱いを修正 (doDataURL() with non-primary and non-solid colours).CORE-13803
  • Google Reader で v キーを押すと about:blank が表示されていたのを修正.CORE-18808
  • CORE-18808 に関連して,新しくポップアップで開いたページの読み込みに失敗することがあったのを修正.CORE-19618
  • ページ自体の URL の i/frame への読み込みに関する問題を修正.CORE-22043
  • operaunite.com をドメイン補完リストに追加.CORE-22489
  • (Added phrase flags to search and highlighting).CORE-23432
  • Google Docs で Ctrl+End が無反応だったのを修正.CORE-24101
  • 別のフレーム内で初期化されて呼び出された XHR のレスポンスの Referrer がおかしかったのを修正.CORE-25558
  • オフラインモードとの切替時のメモリリークを修正.CORE-26183
  • YUI のテストでランダムにクラッシュしていたのを修正.CORE-27256
  • 画像を含んだ要素を削除しようとするとクラッシュすることがあったのを修正.CORE-27917
  • キャッシュされた画像を使うとクラッシュすることがあったのを修正.CORE-28221
  • setTimeout() に Infinity が指定されたときには 0 として扱うように修正.CORE-28346
  • hashChange イベントが DOMキャッシュをたどるときにも発火していたのを修正.CORE-28745
  • ‘object-fit:auto’ が指定された要素への getComputedStyle の挙動を修正.CORE-28890
  • SVGFont が指定された文字列への下線(text-decoration:underline)のフィルタ処理がおかしかったのを修正.CORE-28941
  • ‘content:-o-skin(“Smiley Happy”)’ が指定された DIV があるとクラッシュしていたのを修正.CORE-29227
  • Flash 内部のリンクをたどってから戻ると UI が固まったり,Flash が読み込まれなかったりしたのを修正.CORE-29284
  • SVG 内部の CSS に @import があるとクラッシュすることがあったのを修正.CORE-29410
  • Error.stack と Error.stacktrace とを分離.CORE-29579 (Error.{stack,stacktrace} are identical)
  • Location の href のゲッタを定義しようとすると TypeError を投げるように.CORE-29806
  • Array.prototype.join.call(“a”) !== “a” だったのを修正.CORE-29905
  • setTimeout に 10ms 以下を指定しても正しい順序で動くように修正.CORE-29919
  • Error.stack/stacktrace を書き込み可に.CORE-29922
  • (Non-enumarable properties are not returned).CORE-30096
  • 再定義されたEvent オブジェクトが他のスコープに影響しないように修正.CORE-30130
  • 文字列の終端処理がおかしいことがあったのを修正.CORE-30168
  • XHR の onload プロパティを設定すると ガベージコレクションされなくなることがあったのを修正.CORE-30690
  • 再起動後にウィジェットからネットワークにアクセスできなくなることがあったのを修正.CORE-31426
  • IPv6 の場合と,ローカルでないアドレスが使われた場合の UPnP のメモリリークを修正.CORE-31482

Windows

  • アップグレード後の起動時にクラッシュすることがあったのを修正.DSK-306226

Mac

  • 非 Carbon 環境でのクラッシュバグを修正.DSK-300182

Linux/FreeBSD

  • 10.61 RC1 での修正をこちらにも適用.
  • 印刷ダイアログが出せなかった時のメッセージを修正.CORE-31040
  • 色深度設定が 16ビットのとき Dragonfly がクラッシュすることがあったのを修正.DSK-300106
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